ストレスケア病棟入院記

うつ病でストレスケア病棟に入院しています。日々の出来事や思った事を書いていきます。

入院24日目

前回の日記から一週間経過。

プログラムは毎週あまり変わらないので、その意味では変わりない一週間だった。

それにしてももうすぐ入院1か月経過、退院が近づくと不安定になる人の気持ちがよくわかる。

 

退院後の生活を考えるために、精神保健福祉士さんと相談して、主治医が紹介してくれたグループホームと、障碍者のための就職サポート窓口のようなところに見学に行くことになった。

今後については手探り状態、制度の面でも相談に乗ってくれて紹介してもらえて、見学にまで付き添ってもらえるのはありがたい。

 

入院して思うのは、主治医に相談するなど、こちらからアクションを起こすと、何らかのリアクションが期待できるということ。

せっかくの機会なので、主治医の診察をどんどん受け(私の主治医は多忙につき、診察希望を出さないと診察がない模様)、利用できるものは利用させてもらって、できる限りのことはして退院したい。

 

今日は病棟の人と電車に乗って外出。

お寺で仏像を見て、そのまなざしに心が洗われた。

宗教心はあまりないが、人が神や仏に救いを求める理由が少し理解できてきた気がするこの頃。

 

入院16日目

午前中は自律訓練法

深呼吸して、言葉を心の中で繰り返す、というもの。

具体的には、「気持ちが落ち着いている」とか、「両腕が重たい」とか。

両腕が重たい、などの変化は実感できなかったが、頭の中がすっきりした気がする。

どうやらこれは訓練が必要で、1日4セットやるのが理想らしい。

何事も努力なくしては成らず、か。

 

午後は追加の心理テストを行った。

ロールシャッハというもので、絵を見せられて、それが何に見えるかを答える。

かかった時間、1時間半。

よくわからない絵ばかりで、答えをひねり出したので、とても疲れた。

 

今週もプログラムは全出席。

中途覚醒がひどく、悪夢をよく見るため、疲れがたまっている。

土日はゆっくり休もう。

入院15日目

今日のプログラムは、アロマの効果について学ぶものだった。

もともとアロマは好きで興味もあり、ディフューザーを買って使っていた時期もあったが、水を入れたり捨てたりする面倒さがあって最近は使っていなかった。

しかし、今日いい香りをかいでいるだけで落ち着いたりほっとしたりできたこともあり、退院したら生活に少し取り入れてみようかとも思う。

 

この病棟は入退院が多い。

昨日一人退院していったし、明日明後日も一人ずつ退院する人がいる。

一期一会、苦手な人もいるが、これも社会復帰のための練習。

自分をしっかり持ちつつ、人とのかかわりについても模索していきたい。

入院14日目

午前は調理実習。

大勢の人で分担して作る、というのは気を使うし、こうしたらいいのに、と思うこともある。

人に任せた部分は人を信用して任せきる、人には人のやり方があることを理解する、いい訓練だ。

自分の思い通りに仕切って物事を進めようとしてしまうのが私の悪いところだ。

もっと柔軟に対応できるようになりたい。

 

午後は当事者研究

今悩んでいることを誰か一人が発表し、それについてみんなで話し合う、というもの。

みんないろいろ悩んでいるんだなあ、と思った。

はたからは解決策や原因が見えるけれど、当の本人は視野が狭くなって見えるものも見えなくなっているんだなあ、と人の発表を聞いて思った。

とりあえず、人を格上だとか格下だとか判断するのはよくない。

 

今日で入院から丸2週間、あっという間だ。

ここの病棟に入院できるのは最長3か月、長いようで短い。

少しは問題を解決し、前進できる手がかりを見つけられるのだろうか。

入院12日目

午前は明日の調理実習のためのミーティングと買い出し。

近所のスーパーが特売日らしく、人がすごく多くて疲れた。

 

午後は軽スポーツ。

卓球とボール投げをした。

久々にボールを投げたから、明日は筋肉痛になりそう。

 

同じ病棟の患者さんと少し話をした。

ストレスケア病棟は居心地がいいので、何度も入院する人がいるらしい。

確かに家事はしなくていいし、スタッフはみんな丁寧で優しいし、居心地は抜群。

ずっといたい、と思うこともあるが、でも、いつまでもいることはできない。

リラックスして休養することは大事だが、この環境に甘んじることなく、自分にとって楽しく充実した生活を送るための練習の場だと思って、この環境を利用したい。

 

他の患者さんが主治医から言われたという、「友達を作りに入院するわけではなく、治療が目的」、という言葉を忘れずにいよう。

入院9日目

午前中、リラクゼーションのプログラム。

今日はゆるーい気功。

呼吸法を行って、頭から足先までをマッサージした。

全身マッサージすると、先端まで血流がめぐり、ぽかぽかしてきた。

普段こんなに長時間自分の体と向き合っていたわることは少ないが、たまにはこういう時間も大切なのかも。

 

午後は暑いのもあり、散歩に行くのも面倒で、少し読書。

担当看護師さんが話しかけてくれ、入院生活のこと、今の悩みのことなどを話した。

私がいるフロアは人が少なく、誰かと話す機会が少ないので、自分の思っていることをそのまま話せてよかった。

話すことで今の気持ち、これからの課題を自分の中で整理できるし、助言をもらうことで多角的な見方ができるようになる、と思う。

 

いつも23時半頃に寝るのだが、最近明るくなるのが早いので(病室のカーテンは遮光性なし)、5時過ぎに一度目が覚めてしまう。

さらに6時半には点灯なので、そこでも目が覚める。

結果眠りが浅く、日中も眠気を覚える。

昼寝をするとがっつり寝てしまうと思うのでやらないが、今日は一日ぼーっとしてあまりやる気が出なかった。

 

そのため、本格的な散歩はせず、院内を歩いたり、スーパーまで行ったり。

何が何でも一万歩、ではなく、目標は一万歩だけど、しんどい時はできる範囲で続けていく、というスタンスでやっていきたい。

 

今日の歩数 6182歩

入院8日目

入院からもう丸1週間たったことに驚きつつ、ブログを書いている。

 

目覚めたときから気分が沈み、今日は無理かも、という気持ちになった。

その気持ちを振り払うべく、散歩に出るが、歩いている時もいろいろな考え(主に悪い考え)が頭に浮かび、気分転換にならない。

入院1週間で退院後のことを考えるのも時期尚早ではあるが、今後のことを考えると不安でたまらない。

 

帰ってきたらたまたま主治医と会い、あまり調子が良くないことを話す。

「嫌なことが起こったらそれをノートに書いておいてください、それをもとに面談で話しましょう。」とのこと。

また、散歩についても、最初は頑張れるけど長続きしない話すと、一か月目は6000歩、二か月目は8000歩、三か月目は10000歩、と順々にやっていきましょうか、まだ入院して間もないし続かないと意味ないですから、と。

信頼できる主治医だと思うが、とても忙しいらしく、定期的な面談はない。

看護師に面談希望を出すと面談してくれるらしいが、どんな時に面談を受ければよいのかわからないのが悩みどころ。

 

午後からは心理教育、ライフスタイルについて勉強した。

参加者の意見を聞くことで、みんな種類は違えど悩んでいることがわかり、自分だけじゃないんだ、という気持ちになれた。

また、自分の気持ちを話す時間もあり、思っていることを言葉に出すことで思いを発散できたこともよかった。

なかなか自分の考えや心について話す機会はないので、こういう時間はありがたい。

 

今日で一週間のプログラムを一通り体験できた。

勉強あり、体を動かすプログラムあり、癒しのプログラムあり、でなかなか充実している。

1日1コマの日がほとんどで、最初は物足りないかな、と思ったが、散歩したりパソコンをしていると案外時間がたつのは早く、1コマでちょうどよいくらいだ。

これから暑くなるので、散歩の時間帯や距離を考える必要はありそうだ。 


今日の歩数 10,422歩